足で立てる以上、頭でだって立てるはず

生徒の皆さんが来る前に、先生たちは自分のウォーミングアップをします。
ブログ記事の作成も徐々にウォーミングアップしつつ書くのが大事。

今日の流れが大体決まっていて、それを最後にもう一度おさらいする。ポーズは、レッスンの前に生徒の人たちと相談して決めるので、全体的に体をほぐしておく。体を動かすだけが、ウォーミングアップじゃなくて、何かのポーズの説明をしようと思って、その内容を確認する。

さて、写真は火曜日の朝ヨガ担当、Nana先生。雨交じりの朝にヘッドスタンドの練習中です。先生が学んでいるシヴァナンダヨガでは、ウォーミングアップが終わったら、まずヘッドスタンドを練習するそうです。他の流派だと、大抵レッスンの後半に練習するけど、何故?

先生曰く、まずヘッドスタンドで今日のレッスンに集中する準備をするのだとか。まだヘッドスタンドが難しい人は、ウサギのポーズの練習を。頭のてっぺん(百会のつぼ)を刺激して、集中力を高めるということですね。シヴァナンダヨガは、ヘッドスタンド以外にはハードなポーズは少ないそうで、その分、自分自身に意識を向けるのにフォーカスするのでしょうか。

なるほど。

でも、ウォーミングアップの後、いきなりヘッドスタンドってハードル高くないんだろうか?Nana先生は、「バランスの取り方が分かれば大丈夫」と言うけど。

写真をよく見てみる。ヘッドスタンドって、立っているのをひっくり返しただけでしょ?

普通に立っているときのほうが、むしろ重い頭が上にあって、バランスが取りにくいんじゃ?、立つだけではなく、歩くことを考えると、上に重いものがあるほうが、動きやすいから、こういう仕組みなのだろう。昔の人は、頭の上に、野菜や魚の入った重いかごを乗せてひょいひょい歩いていたじゃないですか?(見たことないけど)

でも、静止するのなら、重いものが下の方が、安定する。どう考えても、上半身の方が下半身より体積も重量も多いし。じゃあ、何故ヘッドスタンドは怖くて難しいのかな。

ヘッドスタンドで倒れるのが怖いと思うことがある。何故普通に立っているときは、倒れるのが怖いなんて思わないんだろう?怖さを克服して歩いているわけじゃないだろう。

芽を出したばかりの朝顔は、まだ下を向いている。翌朝には、重い芽が少しずつ上を向いて行き、左右対称になる。子どもが歩きだすときだって。重い頭をよっこらしょと持ち上げられるようになって、ゆっくりと立ち上がる。何かというと転んで、頭から絨毯に突っ込むこともしばしばだ。それを再び胴体の真上に乗せ、おぼつかない脚で床を踏んで、やっと立ち上がる。

子供の時は頭が重いから、立つのだって大変だ。大人になり頭が軽くなると、その分動きやすく、活動的になるのかな。

きっとヘッドスタンドにも同じプロセスがあるはず。頭の上に体重を持って来られるように、脚を寄せてくる。脚を伸ばす前に、できるだけお腹に近付けて、真っ直ぐな上半身を作る。上半身が真っ直ぐにできたら、脚を少しずつ上に持っていく。上半身、要はコア部分が直立しないと、ヘッドスタンドはできないんだなあ。下から積んでいくのは、立ち上がるのと、同じだね。

ちょっと、納得したので、これから練習する、ヘッドスタンド。

私たちが一番苦手とする、「待つ」ということをしてみます

金曜夜のハタヨガソフトが、Yuko先生に代わって、初めてのレッスンがありました。

慌ただしい仕事終わりの金曜の夜だからか、レッスン前に既にスタジオの灯りを半分落としたからか、スタジオはとても静か。それは、こんな風かもしれない・・。

一人で旅に出て、夜になってホテルの部屋のカーテンを閉めると、殆ど何も聞こえない時間になる。灯りも一つずつ消していくと、空気が濃くなるように思えて、呼吸の音だけ聞こえてくる。

誰かに電話をかけてもいいし、再び夜遊びに出かけるみたいにテレビを見てもいいし、読めないけど、つい買ってしまった雑誌の写真をながめてもいい。そこに、気持ちよく座れる床があれば座って、眠くなるまで伸ばしたいように体を伸ばすだろう。

それが、表参道のスタジオの木の床の上だったら、この日のレッスンみたいになるだろう。

マットに仰向けになって呼吸をするところから始まって、どのポーズもゆっくり動いて、じっくりホールドします。特別難しいポーズは少ないけど、バックナマステ(背中の後ろで手を合わせるもの)からのウォリアー3(片足でT字バランス)でキープしたときは、ちょっと気が遠くなった。(笑)
ホームページを作る時の気分を思い出した。

途中で、Yuko先生がこんなことを言っていた。

「私たちが、一番苦手とする、『待つ』ということをしてみます。」

おおよそ待つのがつらいのは、つらい心持で待つから。待っている間も、気持ちよく心地よかったら、待つことはつらくないだろう。

つらい思いをしながら待つのではなく、そのつらいことを気持ちいいことに変えよう。待つことを楽しいことにしよう。それが待つ練習だ。

例えばウォリアー3、まだバランスが取れなくて、T字の前に片足立ちをキープするのがやっと。なのに、T字をしようと思うから、すぐに脚を付いてしまったり、ぴょんぴょん跳ねることになる。

アドレナリンが出てるからつらいなんて考えもしないけど、しばらくのポーズのホールドが続くと「まだ?」と思っている自分がいる。そんなだったら、待つのは当然つらいはず。

今日は、T字じゃなくて、片仮名の「イ」でキープしよう(デカアサナ風)。きれいな「イ」にしよう。こんな風だったら、待つのも楽しいだろうな。

いや、今日はつらくていいから、これも練習だから。いつかT字も楽にできるのを楽しみに待ってるから。まあ、これも楽しい待ち方かな。

写真はコブラのポーズ、長めのキープ。でも、何回か繰り返し練習した後はホールドも気持ちよかった。

待つのが苦手て、スタジオの外でイヤと言うほど、不本意な待ち時間に耐えているなら、金曜の夜くらい、楽しい待ち時間を試してもいいかもしれない。